印傳の伝統を伝えていくため
その奥深い歴史をしる
江戸時代から受け継がれてきた伝統の美
- 江戸三紅印傳
- 印傳の歴史
「印傳」その名の由来
名称はインド(印度)伝来にちなむとされ、印傳の足袋が正倉院宝庫内に見られ、東大寺に文箱が奈良時代の作品として残っています。
印伝または印傳という名称は、貿易を行った際に用いられたポルトガル語(india)の発音にインド産の鞣革を用いた事から印伝という文字を当てたとされています。後に装飾を施した鹿の革を印伝と呼ぶようになり、人々に愛されるようになりました。
「印傳」とはどういうものか?
軽く丈夫で柔らかな感触で人肌に最も近いといわれ、使い込むほど手になじみ、自然の感触をいつまでも楽しむことができる鹿革を使います。
一般的には軽くて丈夫というのが最高の特徴です。
鹿の革をなめして染色を施した上に本漆で模様を描きます。革の色と模様は幾通りにもなり、その柄の組み合わせが違います。
写真のようなパッチワークの場合も、ひとつひとつ手作りのため、色や柄の配置等によって唯一無二の品物が出来上がります。
日本古来から伝わる伝統模様「トンボ」「ひょうたん」「鶴亀」「うさぎ」など縁起の良いものが多くあり、近年では職人独自に模様を考案したものもあり進化をしています。
印傳革色見本
地の革色は、黒・紺・緑・赤・ワイン・・・・など様々ございます。
同じ模様・漆の色でも、使用する地の革色が変わることでまた印象が異なります。
印傳柄由来
トンボトンボは勝ち虫と呼ばれ縁起物であり、前にしか進まず退かないという意味があります。
変わり市松柄が途切れることなく続いていくことから子孫繁栄や事業拡大などの意味があります。
龍古代中国で天に昇り雨を降らすと言われていた想像上の神獣として皇帝を象徴し、その天に昇るイメージから栄光や発展の意味があります。